下血・血便
便に血が混じっている状態です。色などによって出血している場所や原因疾患をある程度推測することができますので、下血・血便があった場合にはしっかり観察して受診した際に医師へ正確に伝えるとスムーズな診断につながります。
色が黒っぽくなるに従って、肛門から遠い場所での出血が疑われます。鮮血便は直腸などから出血している可能性が高く、黒いタール便は食道・胃・十二指腸など上部消化管からの出血が疑われます。血液に粘液が混じる場合には、感染症などが疑われます。また、肉眼では確認できない量の出血をしている便潜血などもあります。下血・血便・便潜血検査陽性は、深刻な疾患によって生じている場合がありますので、できるだけ早く消化器内科を受診して確定診断を受けましょう。
掻痒感
肛門周辺のかゆみです。汗や拭き残し、蒸れ、過度の洗浄など、日常的な原因で起こることもありますが、疾患が原因で起こっている場合もあります。
強いかゆみを起こす皮膚疾患の場合、適切な治療でかゆみを抑えることができます、お悩みがある場合にはお気軽にご相談ください。
関連疾患
尿失禁・便失禁・痔核(いぼ痔)・直腸脱・肛門湿疹・真菌感染
文責:佐久間 大 院長 【日本消化器内視鏡専門医・指導医、日本消化器病専門医・指導医、日本肝臓専門医、日本内科総合内科専門医 など】