胸やけ
胸からみぞおちにかけて感じる症状で、焼けるような感じと表現されます。痙攣による鈍い痛みや、炎症などによって起こっています。胃酸分泌を促進させる脂肪分の多い食事で、健康な方でも起こることがあります。ただし、何度も繰り返す場合には、逆流性食道炎などの疾患が疑われます。
食道と胃の間には逆流を防ぐ仕組みがありますが、食道と胃の間を締め付けている括約筋の筋力低下、食道裂孔のゆるみなどが起こると逆流を起こし胸焼けの症状が見られます。また、胃酸分泌の促進も発症のリスクになります。蠕動運動が低下して逆流したものを素早く戻せないことも、炎症悪化の要因になります。猫背や肥満、腹部の締め付けなどで腹圧が上昇するなど生活習慣も発症に関与します。
関連疾患
文責:佐久間 大 院長 【日本消化器内視鏡専門医・指導医、日本消化器病専門医・指導医、日本肝臓専門医、日本内科総合内科専門医 など】